低用量ピルは、意図的に女性ホルモンをコントロールすることで避妊効果をもたらすほか、月経やPMSの改善が期待できます。
ここでは、低用量ピルの効果と処方の流れ、副作用やリスクについて解説します。また、初診でピルを処方希望の方はご予約不要ですので、直接ご来院ください。再診でピルの処方希望の方は、ピル専用LINEよりお申込みください。
ピル外来の受付時間
平日 | 初診 10:00-18:00 再診 10:30-18:30 |
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土日祝 ※12/28(土)~30(月)も |
初診 9:00-17:00 再診 9:30-17:30 |
このページの監修医師
上野駅前婦人科クリニック 院長
杉浦由紀子
2011年東海大学医学部医学科卒業。日本産科婦人科学会専門医として、都立病院の産婦人科やレディースクリニックの経験を経て、2023年6月16日に上野駅前婦人科クリニックを新規開院。
目次
低用量ピルとは
低用量ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが含有されています。低用量ピルは、「OC(Oral Contraceptives)」「LEP(Low dose Estrogen Progestin)」とも呼ばれています。
経口避妊薬という名から避妊目的での服用イメージが先行してしまっていますが、月経痛や月経過多の改善、PMS(月経前症候群)の緩和や、子宮内膜症の予防・治療にも広く使用される医療用医薬品です。
ピルはさまざまな種類がありますが、その中でも低用量ピルは卵胞ホルモンの配合量が1錠中に0.05㎎以上の薬剤を指します。
低用量ピルの種類・値段
当クリニックでは、以下の低用量ピルを取り扱っています
初回説明料 | 3,300円(税込) |
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トリキュラー28 | 2,200円(税込) |
マーベロン28 | 2,200円(税込) |
ファボワール28 | 2,000円(税込) |
ラベルフィーユ28 | 2,000円(税込) |
おすすめの種類は?
当クリニックで取り扱いのある低用量ピルは、含有される女性ホルモンの量によって、「一相性」「三相性」の2種類に分類されます。
- 一相性:1シートの実薬に含まれるホルモン量が変わらない
- 三相性:1シートの実薬に含まれるホルモン量が、3段階に分かれている
一相性は、偽薬(プラセボ錠)以外の薬剤に含まれるホルモンの量が変化しないため、月経日のコントロールがしやすく、服用の順番を間違えても問題なく効果が持続します。
三相性ピルは、女性の自然なホルモンバランスの変化に似せた、段階的なホルモン量が配合されており、不正出血が比較的起こりにくいとされています。
当クリニックでは、患者様の低用量ピル服用の目的やお悩みを伺い、医師による診断を行ったうえで、最適なお薬をご提案いたします。
ピル処方の流れ
当クリニックは以下の流れでピルの処方を行っています。
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お申込み
初診で自費ピル処方を希望の方はご予約不要ですので、直接ご来院ください。再診で自費ピルの処方希望の方は、ピル専用LINEよりお申込みください。LINEで事前に問診をお送りいただくことで、スムーズなお受渡しが可能となります。
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ご来院
ご希望受取日にクリニックの受付へお越しください。ピル外来受付時間は、10:30~18:00です。
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処方とお支払い
受付にてお会計をします。ピルのお支払いは、現金または以下のクレジットカードに対応しています。(※クレジットカードのご利用は自費診療のみとなります。)
低用量ピルの効果
低用量ピルは、継続的な使用と正しい服用で99.4%の高い避妊効果を得られるほか、体内の女性ホルモンのバランスを整えて月経に関連するトラブルを緩和します。
低用量ピルの副効用 ※避妊効果以外のメリット |
月経痛の緩和、月経周期の安定、月経血量の減少、PMS(月経前症候群)の緩和、PMDD(月経前不快気分障害)の改善、月経前のニキビや肌荒れの改善、子宮内膜症の予防や治療、子宮体がん・卵巣がんの発生リスク低下 |
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高い避妊効果から、低用量ピルを飲み続けると妊娠しにくくなったり、不妊のリスクが上がったりするのでは?と心配される方もいらっしゃいますが、低用量ピルは服用を中断すると身体が元の状態に戻って排卵を再開します。そのため、将来妊娠や出産を検討している方も、安心して服用いただけます。
ピルによる避妊効果は服用から何日目?
月経初日から服用するタイプのピル(Day1スタートピル)は、服用したその日から、避妊効果を得られます。
一方で、月経が始まった次の日曜日から服用を開始するタイプのピル(「Sundayスタートピル」)は、7日後以降で避妊効果を発揮するため、それまではコンドームなどの避妊具を使用してください。誤った方法で服用すると望んだ効果が得られないため、必ず医師の指示に従って服用しましょう(当クリニックではSundayスタートピルは取り扱っておりません)。
Day1スタートピルは早めの避妊効果を期待できますが、月経中は膣や子宮内部がデリケートになっており、痛みを感じやすいほか、性感染症のリスクが高い時期です。経血量が多いタイミングや、月経痛があったり、月経に伴う体調不良が少しでもあたったりする場合は、性行為は控えましょう。
また、ピルには性行為感染症(STD)を防ぐ効果はありません。性行為感染症の予防には、正しいコンドームの使用が有効です。
低用量ピルの飲み方
低用量ピルは、1日1錠をおおよそ決まった時間に服用し、1カ月で1シートを飲み切ります。2~3時間程度のずれであれば、ピルの効果に大きな影響はありませんが、飲み忘れを防ぐためにも、服用時間を決めておくと安心です。
低用量ピルは21錠タイプと28錠タイプがあり、一般的に21錠タイプは1シート全て飲み終わったら、ご自身で数日間、錠剤を服用しない期間(休薬期間)を設けます。再び飲み始めるタイミングを手帳やカレンダーに記載しておくと、飲み忘れが起こりにくくなります。
28錠タイプのピルは、内7錠がホルモンの成分が入っていない偽薬(プラセボ錠)のため、1シート服用が終わったら、翌日からすぐに次のシートの錠剤を飲み始めます。偽薬(プラセボ錠)は飲み忘れを防ぐために用意されているため、飲み忘れた場合はその日分の1錠を破棄しても問題ありません。
当クリニックで処方しているピルの休薬期間
当クリニックで処方している低用量ピルは、以下の休薬期間を設けて服用を継続いただきます。体質や飲み初めのタイミング、目的によって服用法が異なるため、くわしくは医師にご相談ください 。
休薬期間なし(すべて実薬) |
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休薬期間4日 |
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休薬期間7日 |
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ピルを飲み忘れてしまったら
休薬期間でないにも関わらず、毎日の服用時間からずれてしまった場合は、以下の対応を行ってください。
1錠を飲み忘れた場合 ※最後の服用から24時間以上48時間未満経過した場合 |
気付いた時点で、飲み忘れた分の錠剤を服用してください。 |
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連続して2錠を飲み忘れた場合 ※最後の服用から48時間以上経過した場合 |
気付いた時点で、飲み忘れた分の2錠を服用してください。 |
※避妊や妊娠についてご心配な場合は、お気軽にご相談ください 。
低用量ピルのリスクや副作用
低用量ピルのリスクおよび副作用は、以下の通りです。副作用症状は飲み始めに現れるケースが多く、3カ月以内にだんだんと落ち着いていきます。
副作用 |
不正出血、吐き気、乳房の張り・痛み、むくみ、頭痛、気分の落ち込み、めまい |
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リスク |
動脈血栓症、静脈血栓症、血栓性脳梗塞ほか |
リスクとして血栓症が挙げられますが、低用量ピルが身体に与える影響は、年齢や体質、生活習慣によって変動があります。定期的に医師の診察を受け、安全にピルを服用するようにしましょう。
ピルによる血栓症リスクについて
血栓症とは、血液中にできた血の塊が血管を詰まらせてしまう病気で、エコノミー症候群(肺塞栓症)や心筋梗塞・脳梗塞も血栓症によるものです。血管が詰まると血液が正常に流れず、さまざまな障害を引き起こします。
低用量ピルには、血液凝固因子合成を促進させる卵胞ホルモン(エストロゲン)が配合されています。そのため、リスクとして血栓症が挙げられています。
「低用量ピルに血栓症のリスクがある」という情報だけでは、服用に後ろ向きになってしまうかもしれません。しかし、血栓症はピル服用有無に関わらず、女性の体質、生活習慣、ライフステージによって誰にでも起こる疾患です。
女性は、妊娠や出産直後に血栓症のリスクが非常に高まりますが、その時期と比較するとピル服用時の血栓症リスクは、とても低い割合となっています。
リスクを過剰に恐れるあまりピルの服用が遅れ、月経困難症や子宮内膜症が悪化してしまう場合も多くあります。副作用やリスクがご不安な方は、上野婦人科クリニックにご相談ください 。
ピルのよくあるご質問
- 生理日をずらしたいのですが、低用量ピルで調節できますか?
- A.可能ですが、ピルで月経移動が可能になるのは、含有されているホルモンの変化バランスが身体になじんだ服用数カ月後からです。服用してすぐに、月経予定日を早めたり遅くしたりすることは難しいといえます。服用しているピルの種類によって、月経コントロールの方法が異なるため、月経日調節の際は医師にご相談ください 。
- 低用量ピルは未成年(中学生・高校生)も服用できますか?
- A.低用量ピルは、初経を迎えた女性であれば、服用ができます。ただし、ピルの種類とタイミングによっては骨の成長や密度に影響を与える可能性もあるため、必ず医師の診断を受けてから服用を行ってください。
- ピルを飲むと太ったり、太りやすくなったりしますか?
- A.ピルの服用による体重増加のリスクは認められていません。しかし、一過性の副作用であるむくみにより、「ピルを飲んだから体重が増えた」と感じる患者様もいらっしゃいます。症状は3カ月程度で軽減していきますが、数ケ月服用を続けてピルが身体に合わないと感じた場合は、処方するピルの種類変更も可能です。ピル処方を受けたクリニック、もしくは上野婦人科クリニックにご相談ください 。
- ピルの服用後に不正出血があったのですが、何かの病気でしょうか?
- A.低用量ピルの飲み始めの段階では、持病がない方も副作用で不正出血が発生するケースがあります。そのほか、ピルを飲み忘れて服用が不規則になった場合も出血が報告されています。3カ月ほど規則的に継続服用をするとだんだんと症状が落ち着くため、大量の出血や痛みがない場合は、服用を続けて様子をみてください。
- ピルの服用で不妊症のリスクが上がりますか?
- A.ピルの服用が不妊につながったり、今後の妊娠・出産に影響を与えたりすることはありません。ピルの服用中は、排卵が抑制されて妊娠しにくい状態が保たれます。しかし、服用を中止すると数カ月で排卵が元のサイクルに戻り、妊娠の準備が整います。現在ピルを服用しており、妊娠をご検討中の方は上野駅前婦人科クリニックにご来院ください。
- 授乳中に低用量ピルを飲むと母乳に影響しますか?
- A.低用量ピルに含まれるホルモン成分は、母乳の出を悪くするほか、乳児に良くない影響を与えます。「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン改訂版(日本産科婦人科学会編)」によると、分娩後6カ月以内であり、かつ授乳中の場合、低用量ピルの服用は非推奨とされています。授乳していない方は、分娩から21日が経過していれば、医師との相談のうえで、服用が可能です。ご不明点がある方は、お気軽に上野婦人科クリニックにご相談ください 。
News
お知らせ
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2024/11/21
臨時休診は11月16日・12月31日・1月1日・1月2日・1月3日・1月4日です。
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2024/10/8
現在シルガード9(HPVワクチン)の供給が不安定なため、新規接種のご予約を制限しております。当クリニックでシルガード9の接種歴がある方はご予約いただけますが、日程調整をさせていただく場合があります。
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2023/8/16
避妊パッチ・避妊注射の取扱いを始めました。豊富な避妊方法をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
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2023/7/12
避妊インプラントと、中絶手術の予約を開始しました。