流産手術 Miscarriage

流産手術の方法と流産の種類|上野駅前婦人科クリニック

Q.自然流産について教えてください A.妊娠の早い時期 (妊娠22週まで)に 胎児が亡くなることです。流産の約85%は、 妊娠12週までに起こるとされています。院長 杉浦由紀子

自然流産は全妊娠の約15%で起こる、比較的多い症例です。

日本産婦人科学会によると妊娠経験のある女性の約40%は流産を経験しているとの報告があります。多くの女性が経験する流産ですが、流産とはどのようなものでどんな処置をするのか、分からないことも多いのではないでしょうか?流産手術の実際やその後の生活について、分かりやすく解説していきます。

参考URL:日本産科婦人科学会|流産・切迫流産

このページの監修医師

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上野駅前婦人科クリニック 院長 
杉浦由紀子

2011年東海大学医学部医学科卒業。日本産科婦人科学会専門医として、都立病院の産婦人科やレディースクリニックの経験を経て、2023年6月16日に上野駅前婦人科クリニックを新規開院。

目次

流産とは?

妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に胎児が亡くなることを流産といいます。妊娠22週より前に妊娠が終わることは、全て「流産」です。流産の約85%は、妊娠12週までに起こるとされています。

自然排出と流産手術

流産と診断されると、流産手術をするか自然排出を待つかの2択となります。以前までは、流産手術(子宮内容除去術)を行うことが一般的でした。流産の中には多量出血や後遺症につながるものがあり、現在と違って診断が難しかったことから、一律に手術対応としていました。しかし、待つことで自然に排出するものもあり、手術を行わないケースもあります。

自然排出と流産手術は具体的にどのようなものなのか、各々のメリット・デメリットも含めて解説しています。

1.自然排出

妊娠に伴う組織は、出血から早くて1〜2日、遅くとも2週間ほどで自然に子宮から排出されていきます。

自然排出は、手術をせずに定期的な受診(1~2週間ごと)と超音波検査で子宮内の状態を確認しながら、胎のうが自然に排出されるのを待ちます。これは、待機的管理法ともいいます。

排出が不完全な場合には、大量出血や細菌感染を防ぐため、流産手術と同じ処置が必要になる場合があります。

ほとんどの場合は、通常の月経時よりやや強い痛みと多めの出血程度ですが、特に週数が進んでからの場合は、子宮内容物排出の際に大量の出血が起きたり、激しい痛みを伴ったりすることもあります。

メリット デメリット

メリット

  • ・子宮穿孔など手術による合併症の予防
  • ・麻酔のアレルギーなどのリスク回避

デメリット

  • ・大量出血や強い痛み、感染症のリスクがある
  • ・いつ自然排出が起こるか分からず予定が立てにくい
  • ・最終的に手術が必要と診断されることもある

2.流産手術

流産手術とは、吸引法で子宮内容物を取り除く方法です。静脈から麻酔薬を投与し、眠っている間に手術が終了するので痛みの心配はありません。手術時間はおよそ15〜30分程度です。

手術後意識はすぐに回復するので、術後の合併症や異常所見の有無を観察した後に、日帰りでご帰宅となります。

なお、流産手術の場合も、自然排出の場合でも、感染症の発症率に差はなかったという研究報告があります。

メリット デメリット

メリット

  • ・決まった日に手術するため、スケジュール管理や日常生活への復帰の目処がつきやすい
  • ・治療期間が最短で済み、追加治療も不要

デメリット

  • ・手術や麻酔によるトラブルや後遺症が発生する可能性が低頻度ながらある
    (麻酔薬アレルギー、子宮穿孔、子宮腔内癒着など)

どちらを選べば良い?

自然排出と流産手術について説明しましたが、では、どのように選択したらよいのでしょうか。

実際は患者様のお身体の状態、自然排出と流産手術それぞれのメリット・デメリットを説明させていただき、患者様のご希望を尊重させていただきます。

しかし、医学的な適用やその後の経過を考えた結果、流産手術をお勧めすることが多いです。

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当クリニックの流産手術の方法

当クリニックでは、妊娠11週までの初期流産であり、不全流産や稽留流産の場合「子宮内容除去術」を受けていただきます。妊娠12〜22週までは、通常の出産と同様の方法を採用するケースがあり、当クリニックでは対応できかねますので、ご了承ください。

流産の主な種類5つ

流産には、時期や状態、進行具合によってさまざまな分類法・呼び名があります。主な5つについて見ていきましょう。

1.進行流産

進行流産とは、出血が始まって子宮内容物が子宮の外に出てきている状態をいいます。子宮口が開き、月経よりも多い出血が見られたり、陣痛のような下腹部痛が生じたりします。

進行具合によって下記のように「完全流産」と「不全流産」に分けられます。

2.不全流産

子宮内容物の排出が始まっているが、子宮内に一部組織を残している状態を不全流産といいます。多くの場合持続して出血が続いていることが多く、子宮内容除去手術を行う場合が多いです。

3.完全流産

子宮内容物がすべて子宮外に自然に出てしまった状態をいいます。出血や腹痛等は治まってきている場合が多く、経過観察または子宮収縮剤投与を追加して対処することがほとんどです。

4.稽留流産(けいりゅうりゅうざん)

稽留流産とは、亡くなった胎児が子宮内にまだ残っている状態をいいます。母体に腹痛や出血などの自覚症状がないことも多く、医療機関の診察時に初めて確認されることが多いです。子宮内容除去手術を行う場合と、自然排出を試みる場合があります。

5.化学流産

尿や血液を用いて妊娠反応は出たものの、病院で検査をする前、つまり非常に早い時期に流産してしまった状態をいいます。妊娠検査薬が薬局やドラッグストア等で販売され、妊娠反応が広く一般に検査できるようになったことで生まれた病態です。妊娠とは思わず、月経として過ごされる方も少なくありません。特に治療は必要なく、経過観察を行います。

化学流産は、子宮内に胎のうが確認される前なので、流産の回数に含まれないと定義されています。化学的流産、もしくは化学妊娠や生化学的妊娠と呼ばれることがありますが、いずれも同義語です。

流産後の生理はいつから?

個人差があるため一概には言えませんが、流産後1カ月半〜2カ月ほどで月経が再開します。月経開始前でも、妊娠の可能性はあるので、妊娠を望まないのであれば、必ず避妊を行ってください。

流産してもご自身を責めないで…

早期流産の原因のほとんどは、赤ちゃんの遺伝性疾患、先天性異常であるといわれています。妊娠に気づかない間の飲酒、喫煙、薬の内服や、仕事や運動など、お母さんの行動によるものではありません。今回の妊娠で流産してしまっても、ご自身を責めないで、次の機会を待ちましょう。

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流産手術に関するよくあるご質問

流産手術後の安静期間はどのくらいですか?
A.流産手術後は、頭痛・頭重感・めまい・肩こり・下腹部の張り・イライラなどの症状が出やすいので無理をしないようにしましょう。3日間程度は、安静に過ごすようにしてください。
流産手術後の痛みはどのくらいですか?
A.流産手術後に、子宮が収縮することで月経痛のような痛みが生じます。鎮痛剤を服用して抑えることが可能です。手術後の痛みが不安な場合には、医師にご相談ください。
流産手術後の出血はいつまで続きますか?
A.手術後1〜4週間は、不正出血が見られることがあります。それ以上に出血が続く場合や、出血量が多い場合には、再度来院していただくこともあります。まずは電話にてご相談ください。
流産手術後、仕事はいつからできますか?
A.3日ほどの安静期間後、仕事や外出などの日常生活は無理のない程度に、これまで同様に生活していただけます。
流産手術をすると、不妊症になりますか?
A.流産手術後でも、すぐに妊娠することは可能です。流産手術が、不妊症の原因となる根拠はなく、流産手術を経験しても、安心して妊娠を計画できます。心身ともに回復したら、次の妊娠を見据え、計画するといいでしょう。

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  • 2024/5/15

    臨時休診は5月24日です。

  • 2023/8/16

    避妊パッチ・避妊注射の取扱いを始めました。豊富な避妊方法をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

  • 2023/7/12

    避妊インプラントと、中絶手術の予約を開始しました。