※ミニピルのセラゼッタとアザリア(セラゼッタのジェネリック医薬品)に関して、現在供給が不安定なため、ご来院のタイミングによって処方できる薬剤が異なる可能性があります。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。お薬についてご不明点がありましたら、診察時にお申し出ください。
ミニピルとは
ミニピルは避妊目的だけでなく、月経の悩みや子宮内膜症の治療にも使われる経口避妊薬です。エストロゲン(卵胞ホルモン)を含まない単独ホルモン剤で、海外ではProgestin-only Pillを略して「POP(ポップ)」とも呼ばれています。
ここではミニピルについて解説するほか、具体的な効果や正しい飲み方、服用のメデット・デメリットについてご説明します。なお、初診でミニピルを処方希望の方はご予約不要ですので、直接ご来院ください。
再診でミニピルの処方希望の方は、以下にリンクしている、ピル専用LINEよりお申込みください。
このページの監修医師
上野駅前婦人科クリニック 院長
杉浦由紀子
2011年東海大学医学部医学科卒業。日本産科婦人科学会専門医として、都立病院の産婦人科やレディースクリニックの経験を経て、2023年6月16日に上野駅前婦人科クリニックを新規開院。
目次
ミニピルは生理やPMSに効果はある?
ミニピルは、低用量ピルと異なり黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含有している単独ホルモン剤です。低用量ピルが服用できない方や、ピルによる血栓症のリスクを最小限にしたい方に選ばれています。
休薬期間を設けず、毎日同じ時間に1錠を服用するお薬で、避妊目的のほか、月経に関連するさまざまな悩みを改善する薬です。日本ではまだ承認されていませんが、イギリスをはじめとして、世界各国で広く利用されています。
ミニピルの主な効果4つ
-
01
避妊効果
-
02
月経痛の改善
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03
月経前症候群(PMS)の緩和
-
04
子宮内膜症の治療
①避妊効果 |
ミニピルを服用すると、子宮の頸管粘液が増加するため精子の侵入が防がれ、また子宮内膜が薄くなることで着床しにくい身体になります。正しい方法で服用を続ければ、避妊効果は低用量ピルと変わらないことが報告されています。 |
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②月経痛の改善 |
ミニピルの服用で排卵と子宮内膜の増殖が抑制され、経血が少なくなり、月経痛が改善されます。ミニピルの飲み始めは、副作用で月経以外の出血(不正出血)が起こる場合がありますが、一過性の症状でだんだんと落ち着いていきます。 |
③月経前症候群(PMS)の緩和 |
PMSの原因はさまざまですが、その1つに女性ホルモンの急激な低下が挙げられます。ミニピルを服用すると、体内のホルモンが一定に整うため、PMSの改善も期待できます。 |
④子宮内膜症の治療 |
ミニピルの主成分である黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜の増殖を抑制して、子宮内膜症を改善する効果があります。また、子宮内膜が厚くならないため経血量が減少し、過多月経の改善も促します。 |
ミニピルの正しい飲み方
ミニピルは月経開始の1日目から服用をスタートし、毎日決まった時間に服用を行います。食前や食後など服用時の決まりはないため、ご自身が服用を継続しやすい時間帯を設定してください。
いつもの服用時間から数時間ずれると、正しい効果を得られない可能性があります。日々の習慣とセットにする、アラームを設定するなどして飲み忘れを防ぎましょう。
ミニピルを飲み忘れたら
ミニピルの飲み忘れに気付いたら、飲み忘れた分をすぐに服用し、次の1錠はいつも通りの時間に飲みます。
決めた服用時間から12時間以上経過した場合は、気付いた時点でミニピルを飲むと24時間以内に2錠の服用をすることになります。しかし、24時間内の2錠服用による身体への害はほとんどありません。
12時間以上のずれが生じた場合は、通常通りの避妊効果が得られないため、飲み忘れから3日間は性行為の際にコンドームを併用し、望まない妊娠を防いでください。
ミニピルの副作用
以下のような症状が現れることがあります。
副作用 |
月経不順・不正出血・月経不順・不安感など |
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ミニピルを初めて服用される方や、飲み初めてから3カ月程度は不正出血などの副作用が現れるケースが多いですが、いずれも一過性の症状です。副作用による症状はだんだんと軽減していきます。つらい症状が継続している場合は、上野駅前婦人科クリニックにご相談ください。
ミニピルのメリットとデメリット
ミニピルはエストロゲン(卵胞ホルモン)が配合されていないため、低用量ピルの服用が難しい方でも利用できるほか、血栓症のリスクがほとんどない点が大きなメリットです。一方で、毎日決まった時間に服用する必要があり、数時間ずれると正しい効果を発揮できない面がデメリットして挙げられます。
メリット
- ・血栓症のリスクがほとんどない
- ・避妊だけでなく月経のトラブルを軽減できる
- ・母乳に影響がない(授乳中の服用が可能)
- ・低用量ピルの服用が難しい方(40歳以上49歳までの方、BMI30以上、喫煙者など)の服用が可能
デメリット
- ・毎日決まった時間の服用が必須
- ・飲み始めに不正出血が起きやすい
- ・治療目的でも保険適応にならない
- ・取り扱っているクリニックが少ない
ミニピルと低用量ピルの違い
ミニピルと低用量ピルの大きな違いは、薬に含まれている女性ホルモンの種類です。
ミニピルが黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含有しているのに対し、低用量ピルは黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類を有しています。
黄体ホルモンのみにすることで、血栓症のリスクが減少し、低用量ピルの服用が難しいとされているBMIが30以上の方、40歳以上49歳までの方、喫煙者の方、授乳中の方も服用が可能です。
ミニピルの種類と値段
初回説明料 | 3,300円 |
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セラゼッタ | 3,300円 |
ノアルテン | 3,100円 |
- ※費用は税込みです。
- ※日本で承認された医薬品ではないため「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
ミニピルのよくあるご質問
- ミニピルの服用をやめた場合、次の生理はいつきますか?
- A.ミニピルの服用を中止すると、約3~4カ月で月経が元の周期に戻ります。ミニピルの服用によって、その後に分泌されるホルモンのバランスが崩れたり、妊娠しにくくなったりしてしまうことはありません。
- 40代なのですが、ミニピルを飲んでも大丈夫でしょうか?
- A.ミニピルは低用量ピルの服用が難しいとされている40歳以上49歳までの方や、BMIが30以上の方、喫煙者の方も服用できる点が大きな特徴です。これまで低用量ピルを飲んでいた方も、ミニピルに切り替えることが可能ですので、ご不明点は上野駅前婦人科クリニックにご相談ください。
- ミニピルの副作用である不正出血はいつまで続きますか?
- A.ミニピルによる不正出血は、短い方で数週間程、長い方で3カ月程度続きます。服用を重ねると身体が薬に慣れて副作用症状は軽快しますが、決めた服用時間から大きくずれると再び不正出血が起こる場合があります。正しい効果を得るためにも、服用時間はきちんと守りましょう。
- ミニピルは保険適用で処方してもらえますか?
- A.ミニピルは日本で認可されていないため、保険適用外の薬剤です(2023年1月現在)。国内での普及が遅れていますが、ヨーロッパやアメリカでは一般的に使用されており、安全性と有効性が認められています。
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2024/11/21
臨時休診は11月16日・12月31日・1月1日・1月2日・1月3日・1月4日です。
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2024/10/8
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