中絶後の心身への負担を心配し、手術をためらう方は少なくありません。実際に「中絶後にはどんな病気になりやすいのですか?」という質問もいただきます。
術後に重篤な症状が出ることはほとんどありませんが、手術に伴うリスクを理解して適切に判断することが重要です。
そこでこの記事では、中絶後にかかりやすい病気や術後の過ごし方のポイントなどを紹介します。中絶手術に不安を抱えている方はぜひ、参考にしてください。
このページの監修医師
上野駅前婦人科クリニック 院長
塚田貴史
2007年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。産婦人科専門医として、2024年4月より上野駅前婦人科クリニックにて勤務。2025年院長就任。
目次
中絶後になりやすい病気や身体の不調
中絶後になりやすいとされている病気や起こりやすい身体の不調は以下の通りです。
| 中絶後になりやすい病気や 起こりやすい身体の不調 |
・感染症 ・腹痛 ・出血 ・子宮穿孔 ・精神的不調(PTSD・PAS)など |
|---|
ただし、これらは決して「なりやすい」というわけではありません。
かなりまれなケースではありますが「リスクが0ではない」という意味で「注意すべき病気」として紹介しています。
感染症
中絶手術の直後は子宮頸管が開いているため、感染症のリスクが上がります。具体的な疾患は、子宮内膜炎、骨盤腹膜炎などです。また、術前にクラミジア感染症にかかっていた場合、症状が悪化するケースも考えられます。
感染症が悪化すると子宮内膜に瘢痕が生じて不妊につながることがあり、これは「アッシャーマン症候群」と呼ばれています。
腹痛
腹痛は中絶手術後に起こりやすい症状の1つです。中絶手術によって開かれた子宮は、術前の状態に戻ろうとして収縮を始めます。この際に、生理痛に似た痛みを引き起こすことがあるのです。
多くの場合、術後、数日から1週間程度で痛みは治まります。
出血
中絶手術後の出血は子宮内に残っている血液や組織の排出に伴って起こる、自然な現象です。そのため、過度な心配は必要ありません。
出血量や出血が続く期間には個人差があり、中にはドロっとした血の塊が出る方もいます。
子宮穿孔
1000件に1件程度の割合で、手術器具による子宮穿孔(子宮に穴が空くこと)があるという報告があります。激しい腹痛や出血、発熱などを伴い、治療には手術が必要です。
中絶手術に慣れており、技術を有している医師が担当すれば、子宮穿孔が起こることはほとんどありません。
参考:人工妊娠中絶 - 18. 婦人科および産科 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
精神的不調(PTSD・PAS)
中絶手術は身体だけでなく、精神的にも大きな負担がかかります。そのため、術後に中絶後遺症候群(PAS)や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する方もいないわけではありません。
抑圧された感情の影響によって、過剰反応やうつに似た症状などが現れるケースがあります。
精神的な変化の程度や不調からの回復具合は個人差が大きい点が特徴です。
その他の不調
上記で紹介した以外にも、中絶後にめまいや頭痛、吐き気、絨毛膜・胎盤遺残、子宮収縮不全などの発症が報告されています。
重篤な症状が出ることはまれ
中絶後に重篤な疾患にかかったり、重い症状がでたりする可能性は非常に低いです。中絶後の合併症の発生頻度は1%未満で、期産での出産後よりはるかに低いという報告もあります。
大きな後遺症が残ったり、死亡事故にまで発展するケースはさらに可能性が低いです。
術後の病気について、過度に心配する必要はありません。どうか安心して、中絶手術をご検討ください。
術後を安心して過ごすポイント
術後の病気発生リスクを下げ、安心して過ごすポイントは以下の3つです。
- ・できるだけ早めに中絶手術を受ける
- ・術後は安静にする
- ・異変を感じたらすぐに医師に相談する
各項目について紹介します。
できるだけ早めに中絶手術を受ける
妊娠週数が増えれば増えるほど、中絶手術の際の母体への身体の負担は大きくなります。合併症の発症確率も上がるので、できるだけ早めの中絶手術を推奨しています。特に妊娠12週0日から21週6日まで(22週未満)に行われる中期中絶手術はさまざまなリスクを伴います。
※上野駅前婦人科クリニックは中期中絶手術に対応しておりません。
中絶は人生に大きな影響を与える選択なので、焦って決断しない方が良いのは事実です。一方、中絶を決意した場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
術後は安静にする
中絶手術後は無理をせず、できるだけ安静に過ごしましょう。特に術後2~3日は体調が変化しやすい時期なので注意してください。
力仕事や激しい運動、飲酒などを控え、可能ならば最低でも1日は仕事もお休みいただくことを推奨しています。
中絶手術後の病気の発症を防ぐためには医師の指示に従い、身体をいたわることが大切です。
異変を感じたらすぐに医師に相談する
「小さな心身の変化が、実は重篤な病気のサインだった」という事例もあります。中絶後に何か異変を感じた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
もし病気を発症していた場合でも、早期発見ができれば重症化する可能性を大きく抑えられます。小さな不安や悩みに早めに対処することが、術後を健康的に過ごすためには大切です。
医療機関によっては術後の定期検診を推奨しているところもあるので、存分に活用しましょう。
術後を安心して過ごすポイント
上野駅前婦人科クリニックは産婦人科専門医が院長を務め、中絶手術の安全性を徹底しています。また、痛みの緩和にもこだわり、心身ともに負担を減らせるように努めています。
患者様のご希望に応じ、最適な手術を提案するのでぜひご相談ください。
くわしくは東京・上野の中絶手術7万円~|上野駅前婦人科クリニックをご覧ください。
News
お知らせ
-
2026/1/9
臨時休診は2月5日・2月12日・2月22日です。



